お知らせ

 

2024年3月に、講談社から「データドリブンカンパニーへの道」と題した書籍を出版。

 

 

2022年1月に、ダイヤモンド社から「データドリブン思考」と題した書籍を出版。

 

1.データドリブンな意思決定プロセスに関する研究

DX経営が求められる中で、データ活用は最も重要な要素の一つとなっています。実際、多くの企業では、データ基盤に投資し、データサイエンティストを育成しています。しかしながら、データ分析を行っても現場業務に活かされない、単発的なデータ活用にとどまる、といった状況に陥りがちです。

なぜ現場業務に活用されないのか?それは、現場業務における意思決定プロセスが暗黙知になっており、データ分析で何を出せば意思決定プロセスにどう役立つかが具体化されないまま、いきなりデータ分析に着手するからです。

それではどうすればいいのか?意思決定プロセスを形式知化すればいいのです。現状の暗黙知で行われている意思決定のプロセスを形式知化する。そうすれば、データサイエンスで得られる「予測」や「発見」がその意思決定プロセスにどう役立つかを設計できるようになります。ただ、意思決定プロセスと一言でいっても、ビジネスにおける意思決定は多種多様です。また、データサイエンスが意思決定にどう役立つかも一義的ではありません。

 

本研究の目標は、ビジネスにおける意思決定を類型化し、それぞれの類型における意思決定プロセスを形式知化し、データサイエンスが意思決定プロセスに役立つ設計図を描く方法を体系化することです。

 

私の知る限り、世界中でこのフィールドを専門とする研究者はおらず、パイオニア的なポジションと自負しております。また、最近は文理融合教育が叫ばれておりますが、このフィールドは、まさに「文」であるビジネスと「理」であるデータサイエンスを融合する分野であると考えています。

 

既に、意思決定プロセスを6つに類型化した研究を進めており、情報処理学会で「データ分析と意思決定の狭間」ハーバードビジネスレビューで「現場の能力を引き出すデータ分析の6つの型」などの論文を投稿したり、講演会で話をしております。

2022年1月には、これまで積み重ねたえ方を言語化し体系化して、ダイヤモンド社から「データドリブン思考」と題した書籍を出版しました。

 

※下表は、意思決定プロセスの6つの類型化

2.データ分析専門組織のマネジメントに関する研究

前職時代、社内にデータ分析専門組織を立上げて、その定着に尽力してきました。生命保険会社のアクチュアリーチームや製薬会社の臨床データ分析チームと違い、一般企業におけるデータ分析専門組織は、組織の必然性や他組織との分業性が低いため、その定着は容易ではありません。

本研究では、前職時代の経験を踏まえながら、データ分析専門組織を定着させる壁やそれを乗り越える方法について、体系的にまとめていくものです。

既に研究は進んでおり、日本情報経営学会にて「企業においてデータからの情報形成力を強化するのに必要なミッションと推進体のあり方」という論文を投稿し、また、日経BPから「最強のデータ分析組織」と題した書籍を発刊たり、他企業の分析専門組織の立上げを支援しております。

 

※本ページにおける研究は何れも個人研究であり、大学院生の指導は行っておりません。